【きちんと知っている?】年俸制とは??

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【きちんと知っている?】年俸制とは??

求人票で給与の記載に「年俸制」との記載があるのを見たことがある人もいるのではないでしょうか?
月給制と年俸制で異なる点や、特徴についてご紹介していきます。

【年俸制の定義とは】
年俸制は本来労働時間に関係なく、労働者の成果・業績に応じて賃金を決定しようとする賃金制度のことを言います。

年俸の金額の決め方は、企業と従業員が契約内容や賃金などについて話し合いを行い、
最終的な合意により、1年を単位にして決定された給与が支給されます。

つまり、年俸制とは、年間の給与を固定し、それを12ヶ月や24回に分割して支払う給与制度のことを言います。
また、年俸制と月給制それぞれを採用している企業の場合、一般的には月給制の社員への支払日と合わせることが多いようです。

【年俸制の特徴】
年俸制の最大の特徴は、年間の給与があらかじめ決まっていることです。
これにより、月々の給与が安定し、長期的な計画が立てやすくなります。
一方で、年俸の見直しが少ないため、業績連動が少なく、パフォーマンスに応じた報酬が得られにくいというデメリットもあります。

年俸制と月給制の違いとは?

年俸制と月給制には、それぞれ異なる特徴と利点があります。

【給与の計算方法】
▼年俸制

年間の給与があらかじめ決定され、その額を12ヶ月(または24回など)に分割して支払います。
例:年俸600万円の場合、毎月50万円が支払われます。

▼月給制

毎月の給与が決まっており、年末や年度末にボーナスが支払われることが一般的です。
例:月給40万円+年2回のボーナス(それぞれ60万円)で、年間総収入が600万円になります。

これにより、年俸制と月給制では給与の安定性が変わってくるのが特徴的です。
年俸制では年間の給与が固定されているため、毎月の給与が安定しており、予測可能です。景気や会社の業績に大きな影響を受けにくい特徴があります。
しかし月給制では、毎月の給与は固定されていますが、ボーナスの額は会社の業績や個人のパフォーマンスに依存するため、年間総収入が変動する可能性があります。

Q.残業代や賞与は支払われるのか?

A. 年俸制であっても、「週40時間、1日8時間」を超えて働いた分に関しては残業代が支払われます。
しかし、固定残業代として一定の時間分の残業代が年俸額に含まれている場合には、残業代が別途支給とならない場合もあります。その他残業代が別途支払いにならないケースもあるため、事前に確認が必要となります。

A.賞与の支払いには2つのパターンがあります。
《①年俸額とは別に賞与が支払われるパターン》
《②年俸額に賞与が含まれているパターン》 です。

①では年俸額を12等分した金額が毎月支払われます。さらに年俸額とは別に業績に応じた賞与が追加支給されるパターンとなります。

②では年俸額に賞与も含まれているため、年俸を12等分ではなく、14や16等分などをした金額が支払われ、余った4カ月分や2か月分が賞与として支払われます。

給与の見直しと昇給

 給与の見直しと昇給
年俸制と月給制では、給与の見直しや昇給ののタイミングが異なる場合があります。

【年次評価と昇給】
▼年俸制

年俸制では、一般的に年次評価が行われます。評価期間は通常1年間で、社員の業績やパフォーマンスが総合的に評価されます。
評価基準には、業績目標の達成度、プロジェクトの成功度、チーム貢献度、専門スキルの向上などが含まれます。

昇給のタイミングは
年次評価の結果に基づいて昇給が決定されます。昇給のタイミングは年に1回が一般的です。
昇給率や昇給額は、評価結果や会社の業績、業界の標準に基づいて決まります。

また、年俸制の場合、給与の見直しは年に1回行われるのが一般的で、頻繁な見直しは少ないことが特徴です。

【賞与について】
一部の企業では、年俸に加えてパフォーマンスボーナスが支給されることがあります。年俸制は年次評価に基づいて支給されるため、個々の業績に応じた報酬が追加されます。

【年次評価と昇給】
▼月給制

月給制では、定期的に評価が行われ、年に1~2回の昇給が一般的です。
評価期間は半年ごとや1年ごとなど企業によって異なります。
評価基準には、日々の業務遂行、目標達成度、チームワーク、スキルの向上などが含まれます。短期的な目標や成果が評価の対象となることが多いです。

昇給のタイミングは
評価結果に基づいて昇給が決定されます。昇給率や昇給額は、評価結果、会社の業績、業界の標準に基づいて決まります。

【賞与について】
月給制では、通常年2回のボーナスが支給されます。
このボーナスは会社の業績や個人のパフォーマンスに応じて決まるため、業績連動性が高いです。

また、ボーナスの評価基準には、業績目標の達成度、プロジェクトの成功度、会社の業績全般が含まれます。ボーナスの額は変動するため、業績が良ければ高額のボーナスが支給されるなど、個人の評価はもちろんですが、業績に応じた部分が大きくなります。


したがって、年俸制では年次評価を基に昇給が行われ、評価の頻度が少ないため、長期的な視点での評価が重視されます。

月給制では定期的な評価と昇給が行われ、短期的な目標達成が重視されます。業績連動のボーナスが支給されるため、パフォーマンスに応じた報酬が得られやすいです。

年俸制のメリットデメリット

年俸制のメリットデメリット
【年俸制のメリット】

自分の実力や評価によって毎年の賃金を決定するため、正当な評価を受けることができます。
また、年齢や勤続年数に関係なく個人の能力や成果が評価されれば給与の大幅な増額も期待することができます。
成果が給与に直結する制度のため、仕事に対するモチベーションアップにもつながります。

また、1年間の給与があらかじめ決定しているため、突然減給や会社の業績によって変動することがありません。
したがって年間の収入額の見通しを立てやすく、ライフプランを組みやすいメリットがあります。

【デメリット】

しかし、成果によっては年収が下がるケースもあります。成果を出し続けることにプレッシャーを感じることやうまくいかないことが続くと焦りから実力が出せないケースから年収が下がってしまうことも。

また、年1回のタイミングでしか給与の変更が無い為、優れた結果を出してもその結果がすぐに評価されることがないということもあります。

まとめ

どうでしたか?

年俸制にもメリットデメリットとなる部分は異なります。
どちらの制度が適しているかは、自分のライフスタイルやキャリアプラン、そして職種や業界の特性によってもかわります。
両制度の特徴を理解し、自分に合った給与形態を選ぶことが重要です。